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れんこんの蓮蒸しれんこんのはすむし

地域:石川県 

 蓮蒸しとはれんこんをすりおろして固めてから蒸し、あんをかけた料理で、全国的によく割烹や居酒屋等で目にする料理。石川の場合は、加賀野菜のひとつ・加賀れんこんを使うのが特徴といえる。通常はれんこんに加えて、つなぎとして卵や片栗粉を使うが、加賀れんこんは「餅れんこん」との異名を持つほど粘り気がとても強いため、すりおろした加賀れんこんだけでまとめることができる。蒸したらよりデンプンが糊化し粘り気が増し、餅を思わせる食感となる。
 その作り方は、器にすりおろしたれんこん、魚介などの具を入れ蒸し上げてから、とろみがかった醤油ベースのあんをかければ完成。具は混ぜ込んだり載せたり、百合根やニンジンを入れることもあるなど、店・家庭によって味も見た目も大きく違う。白身魚はタイやタラなどがポピュラーで、旬のものを使う。いずれにせよ、れんこんの風味を損なわないさっぱりとした具で、その加賀れんこんのもちもち感を生かすよう工夫されている。
 なお金沢市民はれんこんを好み、総務省統計局調査によると全国1位の金額を記録している※。

※総務省統計局調べ、家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(平成23年(2011年)~25年(2013年)平均)より

れんこんの蓮蒸しが旬の時期

通年。

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