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みそかんぱ

地域:富山県

 新潟県との県境に接する朝日町に伝わるみそかんぱ。
 もともとは、山仕事(炭焼き)で山ごもりの間、男たちが食べていたものである。杉板の棒に小判型で少しこげたご飯と、その表面にはごまみそが塗られて、香ばしい香りを放つ。
 みそかんぱは、五箇山や飛騨地方で見られる五平餅によく似ており、秋田のきりたんぽとの共通点も多い。これらは、山仕事をする男たちの間を、山から山へと伝わっていったとする説もある。
 炭焼きは晴れた日でないと仕事にならない。雨が続くと何もすることがないため、退屈で気がめいった。そんな時、山神様の怒りを鎮め、天候回復を祈るためのお供え物として考えられたのがみそかんぱたっだという。みそかんばの崩れ落ちる状態で晴れるか、降るかを占ったというが、崩れの多少は湿度とも関係があり、それには科学的な根拠もあったようだ。
 やがて炭焼きが廃れてしまったが、みそかんぱは里に下りて収穫祭のごちそうとして地域に残った。男たちは酒の肴に、女たちはバタバタ茶の請にと、山仕事が生んだ素朴な味覚は好んで食べ続けられている。

みそかんぱが旬の時期

通年。

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