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ナマコ

地域:石川県 

 ナマコ(海鼠)は、古くから食材として用いられ、奈良時代から食されていた記録が残っていると言われる。
 石川県の七尾湾では良質のナマコが捕れ、能登地方では冬に捕れるナマコから「このわた(子の腸)」「くちこ(口子)」も作られる。これらはその希少性と加工の手間もあって高級珍味として広く全国に知られている。
 日本三大珍味にも数えられることがあるこのわたはナマコの腸管を塩漬けしたもので、取り出した腸から砂などを一本一本除き、塩水で洗ったものを一週間程度塩に漬け熟成させて作る。
 一方のくちこは、同じく冬に捕れるナマコの卵巣をこちらも一本一本縄にかけ、逆三角形型に整えて冬の天日で十日間ほど乾燥させて作る。食す際には三角形の干物を細く切って軽く焙って食べる。その味を、かの北大路魯山人は「褒めるに言葉無し」と評したといわれる。
 腸管は俗に「海鼠百貫腸八升」といわれるほど、また卵巣はおよそ1tのナマコから100g程度しか採れないほど、どちらも非常に希少性が高い。

ナマコが旬の時期

ナマコは、11月上旬~3月下旬が旬の時期です。

※カレンダーは、北陸で一般的によく食べられる時期の目安です。その年によって食べられる時期が変わる場合があります。

お問い合わせ

能登なまこ加工協同組合 (株)かねしげ 内  0767-62-2640

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