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小女子こおなご

地域:福井県 

 こおなご(小女子)とは、「いかなご」のこと。体が小さく女の子のように可愛いことから、このように呼ぶようになったといわれている。春を告げる魚、こおなごは、4月下旬~6月上旬が漁期で、福井県では「吉崎小女子」が知られている。鮮度が命のこおなごは、時間がたつと表面が崩れるほど繊細な魚。そのため水揚げしすぐに砂や海藻などの不純物を取り除くために、表面が崩れないようにていねいに真水で洗い塩ゆでされる。ゆで上がったものは風に当てながら春の日差しで約15分~20分程天日干しにして出荷。酢醤油や辛みのある大根おろしで食べるのが格別で、ごはんにもよく合う。春先になると家庭の食卓にこの釜揚げされたこおなごが並び、春を告げる一品として親しまれている。その他、甘辛く煮た〝くぎ煮〟は年間通して食べられる。
 あわら市の波松地区では、こおなごを糠で漬け込んだ「こおなご味噌」が名産として知られている。春に捕れたこおなごを糠に漬け込みじっくりと寝かせ、11月頃にはちょうどよい味になり、日本酒によくあう逸品となる。その昔こおなご味噌は保存食としても重宝され、福井の雪深い山間部に運ばれたといわれている。

小女子が旬の時期

小女子は、4月下旬~6月上旬が旬の時期です。

※カレンダーは、北陸で一般的によく食べられる時期の目安です。その年によって食べられる時期が変わる場合があります。

お問い合わせ

あわら市役所農林水産課 (直通) 0776-73-8024

JA花咲ふくい きららの丘 0776-78-6020

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