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海洋深層水かいようしんそうすい

地域:富山県

 海洋深層水とは、「太陽光が届かず、また、表層の海水と混ざらない深さにある海水」のことで、一般的には200m以深の海水を指し、地球に存在する海水の約95%を占めると言われている。ただし、富山湾の海洋深層水は、水深300m以深にあり、日本海で独自の循環を行っている「日本海固有水」を指している。
 富山湾の海洋深層水には、(1)低温安定性(1年を通じて2度前後)、(2)富栄養性(リンなど栄養塩が豊富で、ミネラルがバランスよく含まれる)、(3)清浄性(細菌類などが非常に少ないなど、細菌学的にも化学的にもきわめてきれい)といった特徴がある。
 富山県では、昭和61(1986)年度、当時の科学技術庁により日本初の海洋深層水の幅広い実証研究が開始され、これを契機に産学官連携による利活用研究や商品開発が進展した。平成19(2007)年3月末現在で、110余の企業が、飲料水をはじめ、酒類、養殖アワビ、蒲鉾などの水産加工品、せんべいなどの菓子、麺類、漬物、野菜水煮、塩、醤油といった食品、さらには、バスグッズ、化粧品など350余の「富山の深層水」商品を国内外で販売している。
 現在、富山県内では、滑川市の滑川海洋深層水分水施設「アクアポケット」と入善町の入善海洋深層水活用施設において海洋深層水の原水や脱塩水などを有料で分水している。

海洋深層水が旬の時期

通年。

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