平成24年夏、ボーイスカウト津幡第1団に所属する8人の若者が、壮大な計画を打ちたてました。
それは、藩政時代、加賀藩が氷室の氷を幕府に献上したという逸話になぞらえ、金沢から東京まで自転車で氷を運ぶというもの。その距離なんと479.5キロ!
真夏の街道を、手作りの氷運搬箱をひいて挑む自転車行脚を、自然人.netは応援します!
企画内容
2013年に発団50周年を迎える「ボーイスカウト津幡第一団」。この大きな節目に際し、隊員たちはスケール感のある記念事業を検討しました。そこで企画されたのが、金沢市湯涌で保存されている「氷室の雪氷」を自転車で東京まで運ぶプロジェクトです。
加賀前田家の居城である金沢城(河北門前)から前田家江戸上屋敷の門である東京大学赤門までの約480kmを、郷土に残る逸話である「将軍家への氷室の氷献上」の道中を自転車により体現してみようというものです。
構想から1年以上、会議を何十回も重ね、湯涌での「氷室の雪詰め」や「氷室開き」への参加、氷の専門家のアドバイスを聞くなど準備を進めてきました。リヤカーに設置する保冷庫も自分達で設計し、ルートの下見も3回行いました。
東京への道のりでは、氷5貫(約18.75kg)を2重の桐の箱に入れたものをリヤカーに乗せて自転車で引き、運転は約15キロごとに交代、サポートメンバーがトラックに乗って後に続きます。
今回の挑戦を通して、地元の歴史を学びながら強い精神力を身につけることを目指します!
参加者
高校生 | 大学生 | リーダー |
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6名 | 2名 | 6名 |
コースについて
スタート地点 | 石川県金沢市 金沢城河北門 |
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ゴール地点 | 東京都文京区 東京大学赤門(前田家江戸上屋敷の門) |
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日程 | コース | 距離 | 現在地 | 氷の重さ |
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8月8日(水) | 石川県金沢市~津幡町~富山県富山市~朝日町 | 115.6km | 16:50 ヒスイ海岸 |
18.75㎏ →16kg |
8月9日(木) | 富山県朝日町~長野県糸魚川市~妙高市~信濃町 | 112.0km | 17:30 野尻湖 |
13kg |
8月10日(金) | 長野県信濃町~千曲市~小諸市~軽井沢町 | 101.1km | 18:08 軽井沢 |
10.5kg |
8月11日(土) | 長野県軽井沢町~群馬県安中市~埼玉県本庄市~鴻巣市 | 103.9km | 16:34 鴻巣 |
7.5kg |
8月12日(日) | 埼玉県鴻巣市~さいたま市~東京都文京区 | 46.9km | 10:25 赤門 |
6.2kg |
総走行距離479.5km |
赤門とは
旧加賀藩主前田家上屋敷の御守殿門であり、1827年に第12代藩主前田斉泰が第11 代将軍徳川家斉の第21女、溶姫を迎える際に造られた。建築様式としては薬医門であ り、切妻造となっている。左右に唐破風造の番所を置いている。国の重要文化財。