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地球からの贈り物~「鉱物」の世界をのぞいてみよう

「鉱物」と聞くとどんなイメージをもつでしょうか。「なんだか難しそう」「石とどう違うの?」こう思う人も少なくないと思います。
ですが、みなさんご存知のダイヤモンドなどの宝石も鉱物の一つ。道ばたに落ちている石もいくつかの鉱物などが集まってできたもの。それらがすべて地球の働きで自然にできたものと考えると、とっても神秘的に思えてきませんか。見るだけでも楽しく、知るほどに面白い。そんな鉱物の世界をのぞいてみましょう。

鉱物ってなんだろう?

鉱物とは、

 (1)天然(自然界)に産出し、
 (2)ある一定の化学組成を持つ、
 (3)固体の物質

のことを指します。ただし、水銀のような、固体ではないものなどの例外もあります。また、人工的に造られるもの(例:人工水晶)や、活動中の生物がつくり出すもの(例:骨、歯、貝殻)も、鉱物からは除かれます。
鉱物のうち、光沢があって美しく、希少価値の高いものが「宝石」と呼ばれています(真珠やサンゴなどは生物から生まれたものなので鉱物には含まれません)。そして鉱物と自然界の他の物質(生物の遺骸など)の集合体を「岩石」と呼びます。
また、人間が生活を営む上で役に立つ資源となる鉱物は、さまざまな他の鉱物と混ざった岩石として掘り出されます。これらを「鉱石」と呼びます。


孔雀石


藍晶石

鉱物は何種類くらいあるの?

国際鉱物学連合で承認されているもので、世界には5,000種を超える鉱物があり、実はほとんどがあまり知られていません。また、新鉱物が発見されることもあるため、今後も鉱物の種類が増えていくことが考えられます。

ヒトと関わりの深い鉱物


紫水晶

  • ダイヤモンド
    みなさんご存知の宝石・ダイヤモンド。実は鉛筆の芯と同じ炭素原子からできています。元々は同じ炭素でも原子の並び方が異なるため、違う鉱物になるのです。
  • 岩塩
    ヨーロッパ各国やアメリカなどで採れる岩塩も、鉱物の一つ。海水を蒸発させて塩をつくってきた日本人には馴染みは薄いですが、実は世界の2/3の塩は岩塩から作られています。
  • 水晶
    二酸化ケイ素が結晶してできた鉱物を「石英」と呼び、中でも美しい大きな結晶を「水晶」と呼びます。日本国内でも各地で産出されるため、馴染みの深い鉱物と言えるでしょう。

不思議な鉱物

  • 方解石
    石灰岩や大理石を構成している鉱物です。線や文字の上に方解石を置くと、写真のように二重に見えます。方解石が二つの異なる屈折率を持つために、結晶に入ってきた光が二つに分かれる現象で、複屈折と呼ばれます。
  • 黄鉄鉱
    鉄と硫黄から構成された、硫化鉱物の一種です。人工的に作られたと思えるほどに整った、六面体や八面体で産出します。


方解石(写真提供:石川県立自然史資料館)


黄鉄鉱

北陸にまつわる鉱物


霰石

  • 十字石
    鉄やアルミニウムを含む鉱物です。世界的にはそれほど珍しくないものの、日本ではあまり産出せず、富山県宇奈月町が主要産地となっており、富山県の「県の鉱物」に指定されています。
  • ジルコン
    黒部市宇奈月地域の花崗岩の中から、37億5千万年前という、日本最古の鉱物として見つけられました。
  • ヒスイ
    富山県朝日町の宮崎・境海岸は「ヒスイ海岸」とも呼ばれ、ヒスイの原石が打ち上げられることで知られています。
  • 霰石(あられいし)
    石川県の「県の鉱物」に指定されている霰石は、能登町恋路が主要産地となっています。国内の他の産地と比較して、恋路産の結晶は外形の明瞭さ、薄紅色の美しさが秀でていると言われています。
  • 自形自然砒(じけいしぜんひ)
    福井県の「県の鉱物」に指定された鉱物で、突起が金平糖に似ていることから、「金平糖石」とも呼ばれます。
    ヒ素の結晶体なので、口に入ると危険とされています。福井県美山町にある旧赤谷鉱山が産地として有名です。

※鉱物を採取される際は、立ち入ってよい場所か確認しましょう。また、採取を禁止している場所もあるので注意しましょう。

鉱物・岩石を見に行ってみよう!

貴重な鉱物が見られるイベントを開催中!

石川県立自然史資料館では、貴重な鉱物・岩石標本を見ることができる企画展を開催中です。
広島大学の鉱物研究者、故・北川隆司博士が所蔵していたコレクションの中から、200点あまりを展示して、その魅力を紹介します。美しい宝石の元となる鉱物から、ちょっと危険(!)な鉱物まで、大変貴重なものばかりです。
また、8月には鉱物にまつわる講演会と子ども向けの鉱物標本作製教室も開催予定。入場料は無料ですので、ぜひ気軽に足を運んでみて下さい。

  • 第21回企画展 地中に咲いた結晶(はな)~北川隆司鉱物コレクション~
    2016年6月25日(土)~2017年1月8日(日)


    頑丈なイメージのある鉱物ですが、実はとってもデリケート。
    湿度や温度など、厳重な管理のもと、展示されています。


    県内の地質や岩石、化石に関する常設展示も見ることができます。

  • 自然史講演会「大地の結晶のふしぎ」
    8月21日(日) 10:00~12:00
    申込:不要/定員:100名/講師:地下まゆみ博士(大阪大谷大学准教授)
    北川先生との思い出話を取り入れながら、鉱物の面白さについてお話いただきます。簡単な鉱物実験も実施します。
  • 尾小屋鉱山でお宝発掘‐鉱物標本作製教室‐
    8月28日(日) 10:30~15:30 ※ 悪天候時中止
    場所:石川県立尾小屋鉱山資料館(小松市)/対象:小1~中3(保護者同伴必須)/定員:20名/申込:電話(7月31日~先着順)
    同館付近の川原などで鉱物を採集し、標本を作製します。

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