自然人 第26号
※上画像内の定価は消費税率5%当時のもので、現在は定価775円となります。
名物の陰に生物多様性あり
今年の10月に名古屋で、「生物多様性条約第10回締約国会議」(COP 10)が開催され、12月には国際生物多様性年のクロージングイベントが金沢で開催されます。このため、「生物多様性」という言葉が盛んに聞かれるようになりましたが、その反面、まだまだ生物多様性についての関心は低いような気がします。
今回の特集では、生物多様性をもっと身近に考えてもらいたいと思い、生物や生態系に由来する「おいしいもの」をピックアップして、その背景にある問題をクローズアップしてみます。私たちに密接な関係を持つ食べものから生物多様性を考えてみると、食生活の変化という一見自然界に関係のなさそうな問題が、生物多様性に大きなインパクトを与えている…といったことも分かってくるかも?
- 【特集】北陸の"おいしい"を生む 生物多様性
- きのこ 人と自然の関わりが生む里山の恵み
- アイガモ米 人間と環境のバランスを保つ無農薬のお米
- 伝統野菜 生活に根付いた種交換会
- サクラマス 危機に瀕する神通川の回遊魚
- 寒ブナ 汽水湖で取れる身が締まり臭みのない極上の魚
- 能登かき・能登なまこ 七尾湾を代表する二つの幸は切っても切れない関係
- Column
生きものマーク米って、何?/北陸の発酵食を支える生物多様性 乳酸菌 - 自然人的文学の小窓 生物多様性 西本陽子
表紙撮影/木村芳文(撮影地:白山市)
- ブナ・いのちの大地 森 勝彦・森 千幸
四季折々に力強く美しい表情を見せるブナと、その周囲でつむがれる"いのち"の物語を、ライチョウ写真で知られる写真家・森勝彦さんが毎号撮りおろします。短歌は、歌人である奥様の千幸<ちゆき>さんによるものです。
- 悠久の大地の物語 足羽川の砂金 吉澤康暢
北陸各地にある景勝地や名勝地には、その独特の地形に大地の生い立ちの様子を今に伝える痕跡がたくさん残されています。印象深いこれらの風景が誕生した不思議に思いを馳せながらの名所案内を毎号掲載しています。
- 自然人に会う
昆虫のロマンを忘れない永遠の少年に出会う
中村明男さん毎号、北陸で活躍されている"自然人"を紹介しています。ここで言う"自然人"とは、北陸の自然や風土を愛し、地域を元気にするために頑張る老若男女たち。皆さんに勇気と元気を授けてくれる、そんな方々が毎回登場します。
- レッツ・エコライフ エコ食育
旬産旬食で「米粉」を味わおう
青海万里子その産地のものを旬の時期に食べることを「旬産旬食」と言い、体に良くて地球環境にもやさしく、地域の農業を復興させる効果もあります。毎回、その季節にあった食材と料理を紹介します。
- これからをいきいきさせる 人生の選択
- 生活の中の動物園
竹内源造と常山多一 龍の鏝絵/本谷文雄 - 石川の「新名物」をつくる プロジェクトに潜入!?
- 奇想天外! 身近な自然
田んぼに貯金されていたもの/神田美奈子 - ぐるっと白山 見晴らしハイク
水無山(石川県)/栂 典雅 - 森の學び舎
子供の成長に寄り添ってつなぐ自然体験 - 「工芸」という宇宙
鐙という名で象嵌で/山崎達文 - 自然人あんぐる
キョウジョシギ/松木鴻諮
アサギマダラの蛹/小幡英典
ヌメリササタケ/赤石大輔
彩雲/村井昭夫
- 編集部が選ぶこの一枚
- 暮らしの中でハーブを楽しもう
心地よい眠りに誘うハーブピロー/鯉野叔子 - コラム・くらし・しぜん
昔から豆腐は庶民の強い味方/奥野達夫・菊池文宏 - 遠くに漁火が見える
ガニの思い出/佐藤敬太 - 山川草木と共に
人知れぬ努力の紅葉美/佐伯史麿 - 趣味を通じて交流を楽しむ
楽しい仲間 サークル情報 - 読者交流広場 We Love 自然人
- 北陸おでかけ地図&旬フォトギャラリー
「紅葉の山」 - 2010年9月~11月 秋
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