自然人 第24号
いつの時代も愛され続けるさくらに秘めた想いとは。
暦がなく、季節感もあいまいだった昔、さくらの花は農事を開始する合図となりました。さくらの「さ」は田の神を指し、「くら」は神の座の意で、田の神の依代として崇められ、古くから人々のくらしに深くかかわってきました。
有名な和歌集ではさくらの歌が詠まれ、貴族たちはさくら狩を楽しみ、江戸時代に入ると庶民の間に花見が広がって、現在も残るさくらの名所が誕生しました。
北陸にも数多くのさくらがあります。人々の想いが込められたここだけの「さくら」をお楽しみください。
- 特集
ここだけの花、そして想い 北陸のさくら- 知られざるサクラの世界/大原隆明
- 石川県の菊咲き桜/木村久吉
- さくらと人の物語
【石川編】400年間金沢を見守り続ける松月寺の大桜 ほか
【富山編】加賀藩主 前田利常に献上された、高岡桜馬場のエドヒガン ほか
【福井編】1000年残るさくらの名所をつくる ほか - さくらのことが勉強できるスポット
石川県林業試験場・富山県中央植物園・福井総合植物園プラントピア ほか
- 北陸 お花見カレンダー
- 自然人的文学の小窓 桜 西本陽子
表紙撮影/吉澤康暢
(撮影地:大野市)
- ブナ・いのちの大地 森 勝彦・森 千幸
四季折々に力強く美しい表情を見せるブナと、その周囲でつむがれる“いのち”の物語を、ライチョウ写真で知られる写真家・森勝彦さんが毎号撮りおろします。短歌は、歌人である奥様の千幸<ちゆき>さんによるものです。
- 悠久の大地の物語 荒島岳 吉澤康暢
北陸各地にある景勝地や名勝地には、その独特の地形に大地の生い立ちの様子を今に伝える痕跡がたくさん残されています。印象深いこれらの風景が誕生した不思議に思いを馳せながらの名所案内を毎号掲載しています。
- 自然人に会う
動物園界の探険家に会う 山本茂行さん毎号、北陸で活躍されている“自然人”を紹介しています。ここで言う“自然人”とは、北陸の自然や風土を愛し、地域を元気にするために頑張る老若男女たち。皆さんに勇気と元気を授けてくれる、そんな方々が毎回登場します。
- レッツ・エコライフ エコ食育
旬産旬食で「たけのこ」を味わおう
青海万里子その産地のものを旬の時期に食べることを「旬産旬食」と言い、体に良くて地球環境にもやさしく、地域の農業を復興させる効果もあります。毎回、その季節にあった食材と料理を紹介します。
- 奇想天外! 身近な自然
咲き始めは提灯!?/中野真理子 - 生活の中の動物園
虎・とら・トラ! 編/本谷文雄 - 特別企画 チョー身近な! 自然観察入門
スズメの素顔/柳町邦光 - ぐるっと白山 見晴らしハイク
大日山(石川県)/栂 典雅 - 森の學び舎
ひとりの人間が世界を変えることは可能か? - 「工芸」という宇宙
紅のいろは、みどり色/山崎達文 - 自然人あんぐる
ミユビシギ/松木鴻諮
ギフチョウの翅/小幡英典
カンゾウタケ/赤石大輔
層積雲/村井昭夫
- 編集部が選ぶこの一枚
- 暮らしの中でハーブを楽しもう
春の恵みをハーブ酒で/鯉野叔子 - コラム・くらし・しぜん
扇状地の花のじゅうたん チューリップ/
奥野達夫・菊池文宏 - 遠くに漁火が見える
出世のなぞ/佐藤敬太 - 山川草木と共に
奇蹟の御尊像/佐伯史麿 - 楽しい仲間 サークル情報
- 読者交流広場 We Love 自然人
- 北陸おでかけ地図&旬フォトギャラリー
「春の花」 - 2010年3月~5月 春
おすすめ おでかけ情報
自然人 北陸-人と自然の見聞録とは
『自然人』は肩ひじはらずに、これからの人生を楽しむための雑誌として、北陸に住まう人に役立つネイチャー&ナチュラルな情報を提供しています。知的好奇心をくすぐる自然や環境の話、自然とともに暮らす体験談、さらに思い立ったらすぐに行動できる身近なお出かけ情報など、北陸を楽しむ上質な話題をお届けします。