※季節によって見られる植物は異なります。写真のアヤメは5月ごろが見ごろです。
富山県中央植物園 2019年6月10日更新!
熱帯から高山帯まで 世界中の植物を観察
約24.5ヘクタール、1周すると約2.2キロという広大な敷地の中で、国内外から集められた約4900種の植物が観察できる富山県中央植物園。
屋外の展示園は「日本の植物ゾーン」と「世界の植物ゾーン」に分かれ、日本を代表する樹木や世界の珍しい植物が観察できます。
また、5つある温冷室では熱帯から高山帯などさまざまな気候で育つ植物が展示され、天候や季節にかかわらず楽しめます。
ここでは、季節ごとに違った表情を見せる富山県中央植物園の展示を、360度カメラを使った臨場感ある写真とともにご紹介します。
※花や実をつける時期は植物によって異なります。植物園のウェブサイトで見ごろの植物が紹介されていますので、訪問前に確認するのがおすすめです。
南池周辺 2019年5月撮影
広大な敷地に広がる2つの池「南池」と「北池」は植物園のシンボル。南池周辺では、ハンゲショウやサワオグルマなど、湿地に咲く植物が集められています。初夏にはアヤメ、チョウジソウといった低地や草原に咲く花も見られるなど、季節の変化に合わせて水辺の環境を彩ります。また、北池では夏に世界一大きな葉をもつパラグアイオオオニバスが広がり、子どもたちが葉の上に乗るイベントが定番となっています。
高山・絶滅危惧植物室 2019年5月撮影
石組みや山砂によるロックガーデン風の地形に高山植物を展示しています。夜間温度を下げたバックヤードで育ったクロユリやコマクサなど、季節ごとの高山植物が見られるほか、富山県内で保護され栽培・増殖した希少な絶滅危惧植物も展示しています。めったに見られない植物の美しさを感じてみませんか?
熱帯雨林植物室
地球上で最も植物の種類が多いといわれる熱帯の植物を植えており、最低気温は約15度に保たれています。中心に高くそびえるのはマダガスカル原産のタビビトノキ。大きな池では熱帯スイレンをはじめとした水生植物が見られます。
ラン温室
ランは古くから人類に親しまれてきた花で、野生では南極を除く地球上のほとんどの地域に生育しています。栽培の歴史も長く、品種改良によって様々な園芸品種が生まれています。植物園には季節や原産地に応じた様々なランがあり、いつでも花盛りが楽しめます。
熱帯果樹室
バナナにパパイア、スターフルーツなど、おいしそうなトロピカルフルーツが鈴なりに!思わずとって食べたくなるかもしれませんが、植物研究のため収穫はせず、落ちた実も朽ちていくまで観察されます。ちょっともったいない?
数千種類の植物が生育する富山県中央植物園では、季節によってさまざまな姿が楽しめるだけでなく、育成と保全にも力を入れています。
「日本の植物ゾーン」ではコナラ、シイ、カシなどを中心に、多様な植生を再現したエリアや、日本を代表する樹木であるサクラ、ウメを集めたエリアもあり、見る人を飽きさせません。
また、桜の季節にはソメイヨシノのダイナミックな散歩道が出現し、お花見スポットとしても人気があります。
広い園内には休憩所も充実しています。
その一つ、フジ棚の休憩所では4月から5月に満開のフジが楽しめます。
可憐なフジに囲まれて、心も体もリフレッシュしましょう!
毎週日曜日には、植物園ボランティア(第3日曜日には園長によるガイド)とともに園内を回り、珍しい植物の生態や見どころなどを聞くことができます。
スタッフのガイドを通して、植物の奥深さを学んでみませんか?
問い合わせ先
富山県中央植物園
住所 | 富山県富山市婦中町上轡田42 |
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電話 | 076-466-4187 |
URL | http://www.bgtym.org |
開館時間 | 2月~10月/9:00~17:00 11月~1月/9:00~16:30 ※入館は閉館の30分前まで |
休館日 | 木曜日、年末年始(12月28日~1月4日) ※4月第1・第2木曜日、木曜日が祝日の場合、お盆期間(8月13~16日)は開園 |
料金 | 大人500円、高校生以下及び70歳以上無料、20名以上の団体は400円(12~翌2月は大人300円、団体240円に) ※その他各種割引あり |
※掲載情報は2019年6月10日のものです。