菊酒の菊――リュウノウギク
白山麓の山深いところ、イワギク、リュウノウギクなど野生菊が咲く岩場から滴り落ちる水を受けて流れる手取川の水を菊水と呼びますが、加賀の菊酒はその手取川の伏流水で醸造されます。伏流水には仕込み水に最適なミネラル分が含まれていて、それが旨い酒を生んでいます。
菊酒の菊というと、このリュウノウギクやイワギクということになります。
現在、白山市にある5つの蔵元では「白山菊酒」という統一ブランドをつくり、手取川水系の自家井戸水を原料とする、格付け一等米以上の国産酒造好適米を使用するなど、一定の条件を満たした商品に「白山菊酒」の称号を与えています。今度、酒選びの際は、ぜひ「白山菊酒」をチェックしてみてください。