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旬産旬食「よもぎ」を味わおう

環境カウンセラー/青海万里子 (料理案)金沢エコライフくらぶ/椿下佳子

ひとくちメモ…よもぎ

キク科の多年草。日本全国に自生する。草もちの他、和え物、天ぷらなどにしても美味しい。健胃、消炎、抗菌作用。葉裏の白い綿はもぐさの原料とされる。

国産・地産

高濃度の農薬が餃子に混入して起きた餃子中毒事故(事件?)以来、中国産と聞くと無意識に避けてしまっている人、きっと多いことと思います。でも気づいてみると我が国の食料自給率は40%。私たちが国産品を求めたとたん、今度は原料偽装の続発です。少し心を落ち着けて、私たちの食べ物のありようについて考えなくてはいけないように思います。

雑誌『自然人』が発行されている北陸3県は、日本でも有数の米どころです。米は他県に売るほど生産しているのですが、その分、野菜などの自給率はぐんと減ってしまいます。雪が多いのだから仕方ないと思っていましたが、東北より低いと聞いて気候だけが理由ではないと気づきました。きっとこしひかり等のおいしい米を作ることに生産者の皆さんが力を注いできた歴史も、要因のひとつではなかったかと思います。

それぞれの県には全国発信できる特産品がありますが、なかには海外に売り出せる程のブランド作物もあって、私たちが毎日の食卓に載せる食べ物ばかりではありません。私たちが日々食べるふつうの椎茸や南瓜といった作物がわざわざ海外から石油エネルギーを使って運ばれてくるのは憂うべきことです。かといってすぐにも私たちの求めに応じて地元の野菜や果物が明日から生産されるわけではありません。それでも、いま私たちにできることは、近くで生産された作物を見かけたら即、買うことです。やがては耕作放棄地を耕す人が出て来ることを願いながら地域の生産物を買い支え続けることが、今こそ必要だと思うのです。

春は芽もの

春は芽もの、夏は葉もの、秋は実もの、冬は根もの、といいます。冬眠から目覚めたクマも新芽や山菜を食べて冬の間の栄養不足を解消するそうですが、私たちもこぞって近くの里山に山菜採りに出かけるのが古来からの春の慣わしです。まだ柔らかい山菜はアクも少なく、冬の間のビタミン不足を補い、香りと味で身体の中から春の到来を満喫することができます。

今回の素材、よもぎはあまりに身近に豊富に生えているため、農産物にはなっていませんが、どなたか春先の柔らかいよもぎを摘んで茹でたものを冷凍やフリーズドライに加工して、地域のスーパーで買えるようにしていただけたらと思うのですが…。家庭で自家製冷凍しても3ヶ月程度しか保存できませんので。

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