ホーム > 知られざる北陸の食 > 北陸の青果 > 昇竜まいたけ

昇竜まいたけしょうりゅうまいたけ

地域:福井県 

 きのこの王様と呼ばれる舞茸は、標高1000m余りの深山に自生する幻のきのこで、運よく発見できれば舞うほどに喜んだことから、その名が付けられたといわれている。「昇竜まいたけ」も昔から和泉村に自生していたが、そのおいしさを特産品として広めようと、昭和6 3(1988)年頃から人工栽培が始められた。
 栽培で一番の鍵となるのは水分、つまり湿気。菌床の水分調整から培養室内、発生庫内、出荷までの厳しい湿度管理に加え、人間の目で詳細にチェックすることで、確実に最上級品ができるのである。舞茸は一年中食べられるが、やはり寒くなる頃が一番おいしく、山間部である和泉村の厳しい寒さも、味にいい影響を与えている。特に汁ものに入れると、舞茸の豊富な栄養すべてが吸収でき、近年の健康指向もあり全国的に注目されている食材でもある。
 王様という名にふさわしい重量感と独特の香り、そして歯ごたえの昇竜まいたけ。先人達が舞って喜んだ舞茸は、現在、地元の人々のたゆまぬ努力によって、そのおいしさを保ち続けている。なお、平成17年より純白の「白まいたけ」も出荷されている。

昇竜まいたけが旬の時期

通年。

関連情報

ページの先頭へ