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越前白茎ごぼうえちぜんしらくきごぼう

地域:福井県 

 坂井市春江町で生産されている越前白茎ごぼう。根も茎も食べられる、葉ゴボウを代表する品種で全国的にも珍しい野菜のひとつである。一般的な根だけを食べる土ごぼうとは違い、根が短く茎が白く長いのが特徴。主に茎を食べ、しゃりしゃりとした食感で、噛むと口の中にゴボウの香りが広がり、あまりクセのない味わいである。葉は、若く柔らかいうちに茎と一緒に食べると美味とされ、その香りを活かした食べ方は、天ぷらやおひたしなどがある。またある程度成長した茎や根は、きんぴら風に調理したり、かきあげや煮びたしにしたりなどバリエーションが豊富だ。
 越前白茎ごぼうは、平安時代以前にシベリアから渡来し根付いたといわれている。春江ではもともと葉物野菜ではなく種を採るために栽培されていたが、昭和60(1985)年頃「越前という名がつくのだから、種取りだけでは惜しい。葉物野菜としての食べ方を普及して、ふるさとの特産野菜として復活させよう」と、地元の人が中心に葉物野菜としての栽培が行われるようになった。現在では、農家の女性グループが栽培していて、白茎ごぼうの味付け煮の加工・生産・販売までを行っている。

越前白茎ごぼうが旬の時期

越前白茎ごぼうは、3月上旬~5月下旬、11月上旬~12月下旬が旬の時期です。

※カレンダーは、北陸で一般的によく食べられる時期の目安です。その年によって食べられる時期が変わる場合があります。

お問い合わせ

坂井市春江総合支所 産業課 0776-51-9405

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