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疲れも吹き飛ぶ 富山県の日帰り温泉ガイド

湯谷温泉

泉質 ナトリウム-カルシウム・塩化物泉
効能 きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病 など
入浴料 大人500円
営業時間 9:00~17:00頃
休館日 木曜日
近くの観光地 庄川
住所 富山県砺波市庄川町湯谷235
お問い合わせ 0763(82)0646

Dr.若井の温泉レビュー ※記載内容は取材時のものです。

 富山県の庄川にかかる小牧ダム。昭和5年に完成した当時は、東洋一の大きさだったそうです。17門のラジアルゲートが連なる姿は、雄々しくて、いま静かなブームとなっているダムマニアの間でも定評のあるダムだとか。

 そのダムサイトのすぐ下流にあるのが今回紹介する湯谷(ゆだに)温泉です。ダムサイトからは立派な木造の旅館が見えます。「お湯がすごくいい」と評判をかねがね聞いていましたが、ようやく訪ねることができました。
 ここはガイドブックなどにはほとんど載っておらず、ホームページもなく、公的なサイトには、名前と連絡先が掲載されている程度。
 しかし、温泉マニアな人たちのサイトには評判の温泉らしく、詳しいレポートがたくさん見つかります。

 しかし、その近くに行くと、どうやってたどり着くのかがよく分からず……。しばらくうろうろして、ようやく入口の表示を見つけ、急な坂道をずっと下ると、やっと旅館の前に出ることができました。純和風の木造旅館は間近に見るとさらに立派で、手入れが行き届いています。

 さて、玄関を入っても誰も出てきません。小さなちゃぶ台にはカゴとメモが置かれていて、そこに入浴料を入れるシステムになっています。まるで野菜の無人直売所みたい。温泉共同浴場などではたまにありますが、これだけの大きな旅館では初めてです。

 メモに書かれた道順で浴室へ向かいますが、これがけっこう長い。掃除の行き届いた、板張りの長い廊下が続きます。自炊客用の炊事場を過ぎて折れると、客室が並ぶ長い廊下があり、その先には長い階段が続きます。何年か前の台風で壊れた個所を応急処置しているブルーシートの下を抜けるとようやく脱衣所に到着しました。

 昼間だったせいか、その間、出くわした人は誰もいませんでした。湯治客で賑わったことが想像できるその長い道のりは、この温泉に浸かるための儀式のように思えてきます。

 浴室の扉を開けると、かなり強い硫黄臭がします。温泉に来たことを実感させてくれる臭いで、みくりが池温泉以来、北陸では久しぶりにかぐ臭いです。湯船はさらに数メートル下にあり、階段で下ります。

 階段を下りると、衝撃的な光景が!
 源泉かけ流しのお湯が勢いよく流れ出し、洗い場(といってもカランもシャワーもない小さなスペース)も含め、浴室全体が完全に水没しています。ボディーソープも備え付けてありますが、これじゃ使えません。

 湯船は小さめですがけっこう深く、頑丈なコンクリートで囲まれた浴室はトーチカのようでもあり、さっき見た小牧ダムみたいでもあります。

 さっそくお湯に浸かると体中に気泡がびっしりと付着します。まるで炭酸ソーダーに浸かったかのような勢いです。炭酸泉ではないはずなのに。
 泡がつく温泉ほど、お湯の鮮度がいいという話を聞きましたが、そのせいでしょう。最高の状態のお湯という証です。

 階段以外はすべて温泉に沈んだ浴室。お湯から出てクールダウンしたくても逃げ場は階段しかありません。

 それでもがんばって、「本当の湯船→水没した洗い場(水深15センチくらい?)で半身浴→階段に腰をかけて足湯」のローテーションを繰り返して、のぼせないよう注意していましたが、お湯の成分が強いこともあるのでしょう、若干のぼせ気味になってきましたので上がることにしました。

 いやはや、なんとも貴重な体験をさせてくれた温泉。ボーっとしながら、長い廊下を歩き、駐車場へもどりました。結局誰にも会うことはなく、「もしかしてこれは夢だったのではないか」と心配になるほど、浮世離れした温泉でした。

 後日、データを確認するために電話をしてみたら、とても親切な女将さんが出て、てきぱきといろいろと教えてくださいました。

 どうやら夢でなかったようでホッとひと安心。

(取材:2012年8月 若井)

※情報内容は変更されることがありますので、おでかけの前にご確認ください。

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