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疲れも吹き飛ぶ 富山県の日帰り温泉ガイド

大岩不動の湯

泉質 ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉
効能 動脈硬化、切り傷、やけど、慢性皮膚炎、虚弱児童、慢性婦人病
入浴料 大人420円 小学生130円 小人60円 ※県内共通入浴券あり
営業時間 12:00~21:00
休館日 火曜日 ※祝日の場合は翌日
近くの観光地 立山、富山地方鉄道
住所 富山県中新川郡上市町大松鍋谷3
お問い合わせ 076(473)3622 ホームページ

Dr.若井の温泉レビュー ※記載内容は取材時のものです。

 春まだ浅い頃、富山県上市町にある真言密宗大本山大岩山日石寺を訪ねました。このお寺といえば、開祖の行基が彫ったと伝わる本尊の不動明王磨崖仏(国の重要文化財)があまりにも有名です。その本堂の奥には「六本滝」が落ち、ここでは滝行の体験もできる(300円で白装束を貸してくれる)そうで、結構若い人たちも大勢滝に打たれていました。

 私も「一度はやってみたい」と思いますが、歳も歳だし、風邪を引いても困るので、「やるならもっと温かい日にしよう」と、今回は見送りました。

 お参りのあとは門前で名物のそうめんをいただきました。湧水を使いすんだ汁に滝をイメージしたという流れるような美しい盛り付けは、箸をつけるのをためらわれますが、「美しいものを壊す快感も味わってください」と店の方の言葉に勇気づけられて、思う存分快感を味わいました。
 「名物にウマいものなし」ともいわれますが、これはとてもおいしかったです。

 この近くに「大岩不動の湯」という温泉が最近できたと聞いていたので、店の方に尋ねてみました。「お湯は温泉ですが、銭湯ですよ」と言われ、何がどう違うのか良くわからないまま、とりあえず「百聞は一見に如かず」で、車でホンの数分の距離のその銭湯を訪ねてみることにしました。

 平成20年9月に開湯したという、ピッカピカの施設。銭湯というのは、富山県公衆浴場生活衛生同業組合加盟する公衆浴場になっていることのようです。いわゆる「温泉銭湯」ってヤツですね。でも、周りに何もない山の中にぽつんと建つ施設は、街なかにある「銭湯」とは、あまりにもイメージがかけ離れています。

 銭湯らしくシャンプーやボディーソープなどは設置されておらず、入浴料は400円とまさに銭湯価格。それで、露天風呂まであって、地元の杉や桧をたっぷり使った屋内は、木の香りがよく温もりのあるつくりで、浴室には「大岩不動明王」と「六本滝」をデザインしたステンドグラスが窓に嵌め込まれ、そのあたりは銭湯らしくありません。

 日本の公衆浴場の起源は、鎌倉時代に寺院の「浴堂」を一般人に開放して入浴料を徴収したこととする説もあり、古刹と関係深いこの場所なら銭湯とした方がなじみやすいかもしれません。

 泉質はナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉。ほんのりと濁りのある湯はやさしく、じんわりと体に沁みます。露天風呂ではちょうど、ぐぜり鳴きをはじめた少々調子外れのウグイスの声が響き、春の里山のムードを満喫することができました。

 施設が新しいだけではなく、掃除も行き届き、従業員の応対もていねいで、とても気持ちが良かったです。

 ただ、ひとつ、難をいわせていただくとしたら、有線放送なのか、ずっとかかっている音楽。演歌やAKBやJポップとまめぐるしく、さまざまなジャンルの曲がかかります。どう見ても50代、60代以上のおじさんたちがグダグダとなって浸かっている浴室に響き渡る「ポニーテールとシュシュ」♪ 想像してみてください(笑)。

 そういえば、よく温泉施設で音楽がかかっているところがありますが、これって必要なんでしょうか?
 ジャズやクラシック、インストルメンタルなど、比較的耳障りのいいものだけに限る施設もありますが、私はどうも好きになれません。ましてや、このように節操なければ……。

 でも、この音楽、もしかしてここでは熊避けの鈴代わりだったりするかも。それほど山深い銭湯なんです。

 大岩山日石寺で滝に打たれて冷えた体を温めるには最高の温泉です。セットで訪れれば、体と心の両方のコリをほぐしてくれることでしょう。

(取材:2012年3月 若井)

※情報内容は変更されることがありますので、おでかけの前にご確認ください。

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